「あ、もうすぐ家着く!」

 私の家のあるアパートは、学校から歩いて10分ぐらいのところにあり、美桜の家より手前にある。

「ほんとだね〜、そういえば、お隣さんに挨拶もうした?」

「あ、してないや。」

「ちゃんと挨拶しなきゃだめでしょ〜!」

「うう、でも…」
 
 そう、私は仲のいい人こそ普通に話せるが、あまり話したことがない人と話すのは苦手なのです…

 特に男子かな?すごく緊張…

「大丈夫だって、一軒だけでしょ?何なら私もついてくよ、用事あるし。」

 私の部屋は角にあるので、隣には一つしか部屋がない。

「用事?何かわかんないけど、ついてきてくれるなら頑張る…」

「はいはい、じゃあ明日の放課後ね。」

「はーい、じゃまた明日!」

「また明日!」