あれから一希くんは一回もバイト先に来ることはなかった。

「佐々木ちょっといいか?」

私は店長に呼ばれ店長の元に向かった。

「豊田が最近来てないのはわかってるな?」

「はい」

「それが今日豊田が来て、辞表を出していった。」

「え?どうして...」

「それは聞いても教えてくれなかった。」

「そうですか...」

「佐々木は連絡取れてないのか?」

「はい。連絡はしてみたんですけど、既読すら...」

「そうか...」

「今後のことについてなんだか、1人でやっていけそうか?無理ならまたおれが...」

「大丈夫です!私、1人の方が落ち着いて仕事できますし、お昼、まだ人が足りてないんですよね?」

「そうか、そっちの方が助かるが...無理はするなよ?」

「はい」

(そういえばまだ海斗くん今週来てないなぁ〜海斗くんならなにか知ってるかな)

「じゃ、これからよろしくね。」

「はい」