「お待たせしました。ケーキになります。メリークリスマス。」

「ありがとうございます!お姉さんも良いクリスマスにしてくださいね!」

彼はまた笑い掛けた。

ドキっ!!!

(また笑い掛けてくれた!)

「え?あ、はい。ありがとうございます」

彼は私にペコッと頭を下げ、去っていった。

(あの人はいったいなんだったんだろう。あの人の笑顔が頭から離れない。)

あれから私は上の空のままバイトの時間が過ぎるのを待った。