恋はしょうがない。〜同僚以上、恋人未満〜





塩尻は再び甲斐甲斐しく動いてくれた。古庄の代わりに支払いを済ませてくれ、薬局にも行ってくれた。

その後、古庄のアパートまで送ってくれている道中で、古庄は塩尻の誤解を解くことを試みた。塩尻から回り回って、いつ変な噂が真琴へと伝わらないとも限らない。


「あの…、塩尻先生?俺が毎晩のようにヤッてるって、本気で思ってないよね?」


「え…?!」


突然話を振られて、塩尻は驚いたようにルームミラー越しに古庄を見た。


「違うんですか?古庄先生、超イケメンだから相手にも困らないだろうし。てっきり…」


「てっきり、不特定多数とヤリまくってるって?」


「不特定多数…とまでは思ってないですけど」


「………」


塩尻があまりにも抵抗なく、そう思い込んでいるようなので、古庄は絶句してしまう。しかし、誤解を解くべく気を取り直した。


「言っとくけど、俺は彼女以外とはしないし。その彼女だって、もう5年以上もいないよ」


「え?!それじゃ、古庄先生。5年以上もしてないってことですか?」


「そういうことになるな。もうすっかり、キレイな体だよ」