煌びやかな白の庭の一角、眩しいほどの美形を持つ男女4人がが1人の女性を囲んでお茶をしていた。と言うか、

「ミカゲ様、こちらのクッキーはとても美味しいですわよ」

「ヒイロ、こっちのスコーンもうまいぞ」

「いや、そんな食べらんないからね」

餌付けされていた。この超絶美形たち、もといこの国の偉い人たちに。必死に口を動かしても飲み込んだと思えばまたお菓子を詰め込まれヒイロこと御影 緋色は心の中でため息をついた。

いやあ美味しいからいいんだけどさ、なんでわざわざ食べさせてくるの?私これでも18なんだけど。それに、こんな優雅にお茶してるけど

「あの〜」

また私の口にお菓子を放り込んでこようとしている、みいちゃんことシャルティミナ公爵令嬢を手で制して、ここにいる人たち全員に話しかけた。