【ジャーニー☆マリオネット】
   プロローグ

世界で猛威を振るうコロナウィルス。

その力は凄まじく各国で厳しい自粛措置が取られた。

その自粛の波はもちろん青蘭高校をも飲み込んだ。

『修学旅行の中止』

あまりにも無慈悲なその通告に青蘭高校の生徒たちは暴徒と化し、世はまさに海賊時代になろうかとしていた。

だがその事態を重く見た学校長の鶴の一声により、事態は急変する。


「――無人島旅行」

「なっ、校長正気ですか!?」

「我が校の校訓は何かね、教頭」

「わ、我が校の校訓それは――≪本気(マジ)な青春を送っちゃおう☆≫」

「そうだ。つまり、修学旅行の中止などあってはならないのだよ」


校長と教頭。この二大巨頭の密会により青蘭高校無人島修学旅行は決定された。

そしてそれが、嵐のようなラブハプニングを呼ぶとはこの時は誰も予想だにしていなかったのである。