言葉に詰まるオレのことを、目を細めて睨むトモミさん。


しょうがないので、彼女の体から手を放し、Tシャツをはおった。


「も、おてあげっす」


色んな意味でダメージを受けたオレはヨロヨロと数歩後ろに下がると、またベッドに腰を下ろした。


そんな様子にトモミさんはまたくすくす笑ってる。

そしてドレッサーの前に座ると「あ、そだ……」って言いながら、鏡の前に置いてある缶の蓋を開けた。


「可愛いサトシ君には、これ、あげる」


中から取り出したものをオレに放り投げた。


ヒュンと弧を描いて、こちらに向かってきたソレを慌てて両手でキャッチ。


そっと手を開いて確認する。


「げっ……」


思わずそんな声が漏れた。