今度はクローゼットの中から、ワンピースを取り出した。


「なんかえらいオシャレしてるけど……。今からどっか行くん?」


その下着もちょっとエロいんちゃうん?


なんて心の中でつっこみ入れてると、

トモミさんは背中のファスナーを上げながらくるりと振り返った。


「うん。今夜、合コンなんだ。その前にネイルもしておきたいし。それで、わざわざ半休取ったの」


「げっ。合コンのため? オレのためちゃうん?」


ボスンと枕に顔を沈めた。

まさに撃沈。



それでも……

のそのそとベッドから立ち上がり、上半身だけ裸のまま、後ろから彼女を抱きしめる。


耳を舌でなぞってから、甘噛み。

最上級の甘えた声を出しながら、唇を首筋に這わせた。


「なぁ……」


「そんな甘えた声出してもダメー!!」


トモミさんはオレの頭をぐいと押す。


「だから! ちゃんとつきあってくれるなら、続きしてもいいよ?」


「う”……」