「いや、オレも正直、いっぱいいっぱいつーの? そろそろ限界やねんけど……」


「そうやろうな。男的にはつらいよな」


「やろ? だからもうそろそろ……って、何、オレ誘導尋問にひっかかってんねん!」


「お前が勝手にしゃべってんねやろ」


「ああ、もう、ほんまお前うざいっ!」



「あ~の~……シィ君」


ちぃちゃんがツンツンとシィの腕をつつく。

もう沸騰寸前ってぐらい顔が真っ赤になってる。



「さっきから二人の会話……だだ漏れやねんけど」


見渡してみると、店内にいる全員がこちらを見ていた。


「シィ君、ドンマイ!」


ルウさんがそう言った瞬間、店内はまた笑い声に包まれた。