「ねぇ……」


「んー?」


オレを見上げる彼女と視線がぶつかる。




「好き?」


何に対しての“好き”を聞きたがっているのか。

もちろんその意味をわかっちゃいるけど、深くは考えない。




「……何が?」


ちょっとイジメテみたくて、質問に質問で返した。


彼女の右ひざを抱えて持ち上げる。


内ももに唇を当てて、きつく吸ってから、わざと音をさせてキスをする。



「……あ」

なんて可愛い声を漏らしたくせに、不満げに頬をぷぅと膨らますトモミさん。



「ひどぉい。はぐらかした!!」


「別にはぐらかしてへんよ。可愛いなぁ……って思って」


「サトシ君て、年下のクセに、生意気」


「ごめんな。こういう性格で」


くすくす笑いながらさらに舌を這わせて太ももをなぞった。