「お前、寝たら帰るんやろ? こんな雨の中帰ったら危ないって」


「ふーん……」


とニヤニヤしながらミーコはまたストンとソファに腰を下ろした。


「わかりましたよー。いてほしいならそう言えばいいのにー。ほんと素直じゃないなぁ」


「なっ……」


「はいはい! わかってますって! 一人は怖かったですか? サトぼっちゃん♪ 大丈夫、あたしがついててあげますよ」


なんて、いかにもからかうように言う。




わなわなと震えるオレ。


熱のせいか頭が回らず、返す言葉が見つからない。



「お前……元気になったら覚えてろよ」


ブツブツ呟きながら、布団を引き寄せ体に巻きつけた。


そんな様子にミーコは腹をかかえてケラケラ笑ってた。