「あの……大阪弁じゃないんですね」


ミーコが蒼井に尋ねる。


「あ、オレ関東だから。大学でこっちきたの」


「そうなんですかぁ。お二人は同じ大学ですか?」


「うん。学部も一緒」


「……どこなんですか? 大学」


「K大」


その言葉に「えっ」と声を上げたミーコの表情がパッと変わった。


「すごい……。頭いいんですね」


祈るみたいに手を組んで、うっとりした目で蒼井のことを見つめている。



まぁ、そういう反応してしまうのも無理はないかもな。


K大と言えば、西日本では一番偏差値の高い大学なんだから。
(学部にもよるだろうけど……)


「……っていうか。二人とも、すっごくかっこいいですよね。あたし、K大生ってなんか地味な人のイメージありました。勉強ばっかりしてるような感じの……」



「うーん。ま、色んなヤツいるよ。な?」


とシィに視線を向ける。