夏が過ぎていく……。




オレはほとんど毎日のように夜はスミレの部屋で過ごした。

彼女の仕事が終わるのを待って、一緒に夕食を食べて、風呂に入って、ベッドで抱き合う。


そんな毎日。


ミーコにはオレの飯は作らなくていいと言っておいた。


それでもミーコは週に3日ほどやってきては、掃除や洗濯をしてくれた。


その姿は前となんら変わらず……。


コイツ……ホントにオレのこと、本気じゃなかったのかな。

って時々そんなことが頭をよぎることもあったんだけど。



「恋に恋していた」


という、ミーコの言葉を決定付けるような出来事が起こったんだ。