ミル*キス

オレ今、すごいだらしない顔してると思う。


ふにゃぁ……って感じで体の力が抜ける。


「あかん……寝てしまう……」


「いいよ。眠っても……」


お母さんみたいに、トントンとやさしく背中を叩いてくれる。


オレは半分意識のない状態で、それでも口をもごもごと動かす。


「いや……寝たら、もったいない……」


「何が?」


「時間が……。せっかく……部屋に入れてくれたのに……もっと有意義な時間の使い方を……」


「有意義?」


「うん……もっとエッチなこととか……」


「バカ」


パコンって頭を叩かれた。


それから二人でクスクス笑って……。


布団に包まれて、裸のまま抱き合って眠った。