ミル*キス

ベッドのきしむ音。

彼女の甘い声。

すべてがオレの感情を高ぶらせる。


昨夜みたいに優しく抱く気はさらさらなかった。


もっと深く求める。


――オレのもんだ


って主張したかった。


彼女が乱れる姿をもっと見たい……そう思った。




彼女の体がしなる。


汗ばんだ首筋に舌を這わす。


指を絡ませて、深くキスをする。


それでもまだ足りない。


抑えがきかない。


なぜか自分が怖くなった。


彼女をどこまでも求めようとする自分が怖かった。