ミーコの作った煮物を一口食べてみる。
思わず目を見開いてしまった。
ひじきと一緒に炊いている大豆やうす揚げに味がしみてて、すげー美味い。
「フジさんと同じ味やん……」
「あはは。良かった。あたし、おばあちゃん子なんですよ。小さい頃からお料理とか手伝ってたから自然と同じ味になったんだと思いますよー」
「ふーん。一緒に暮らしてるん?」
「えーと……話せば長くなるんですけどぉ。中1までは一緒に暮らしてました」
「へぇ……」
ズズッと味噌汁をすする。
あ……これもうめー。
ちゃんとダシから取ってる。
「うち、父親が再婚なんですよ」
「え?」
「前の母とはあたしが2歳の時に離婚してて。
それからずっとおじいちゃんとおばあちゃんとお父さんと……4人であの家で暮らしてたんです。
今の母と結婚して、弟が出来て……。家がせまくなってきたんで、おじいちゃんとおばあちゃんは今、別のところに住んでるんです」
「へぇー……」
「あ! あのクリーム色のマンションですよ! 光が丘公園の隣の」
「ああ……」
土曜の晩のことを思い出す。
ミーコを送り届けた時に見かけた光が丘公園の隣のマンション。
フジさんてあそこに住んでるのか。
というか、そもそも今までフジさんがどこに住んでいるのかすら考えたことがなかったな。
思わず目を見開いてしまった。
ひじきと一緒に炊いている大豆やうす揚げに味がしみてて、すげー美味い。
「フジさんと同じ味やん……」
「あはは。良かった。あたし、おばあちゃん子なんですよ。小さい頃からお料理とか手伝ってたから自然と同じ味になったんだと思いますよー」
「ふーん。一緒に暮らしてるん?」
「えーと……話せば長くなるんですけどぉ。中1までは一緒に暮らしてました」
「へぇ……」
ズズッと味噌汁をすする。
あ……これもうめー。
ちゃんとダシから取ってる。
「うち、父親が再婚なんですよ」
「え?」
「前の母とはあたしが2歳の時に離婚してて。
それからずっとおじいちゃんとおばあちゃんとお父さんと……4人であの家で暮らしてたんです。
今の母と結婚して、弟が出来て……。家がせまくなってきたんで、おじいちゃんとおばあちゃんは今、別のところに住んでるんです」
「へぇー……」
「あ! あのクリーム色のマンションですよ! 光が丘公園の隣の」
「ああ……」
土曜の晩のことを思い出す。
ミーコを送り届けた時に見かけた光が丘公園の隣のマンション。
フジさんてあそこに住んでるのか。
というか、そもそも今までフジさんがどこに住んでいるのかすら考えたことがなかったな。


