彼女の負担にならない程度、ほんの少しだけ体重をかけて、頭を彼女の肩に預けた。


「なんか眩しいな……」


夕暮れ時の太陽に照らされたオレ達。

それは目を閉じるのに都合の良い言い訳になった。


瞼が震える。

今、目を開けたら、涙が零れそうな気がしたから。


「……何かあった?」


そんなオレに、スミレさんは優しく問いかける。


「ん? 別に……」


ただ、疲れただけだ。

ちょっと休みたかっただけ。



「そう? なんか今日元気ないね」

「スミレさん……」

「何?」

「あんまり優しくせんといて」

「え?」



「オレ……好きになってもいい?」