――――――
―――…
車窓から外の景色をぼんやりと眺めていた。
傾きかけた日差しが目の奥を刺激した。
視線をそらして今度は車内を見渡してみる。
まだラッシュアワーには早い時間帯。
正面にいる、夏服に身を包んだ高校生のグループが目に留まった。
何が楽しいのかさっきからやたらと大きな声ではしゃいでいる。
きっともうすぐやってくる夏休みを目の前にして浮かれているんだろうな。
その横にはスーツ姿のサラリーマン。
営業マンなのかな?
ネクタイをきっちり締めて、上着もちゃんと着ている。
このクソ暑い季節にご苦労様って感じ。
さっきから学生達を迷惑そうな目でちらちら見ている。
――うん、気持ちわかるよ。
正直、高校生達の無意味にハイテンションな会話がウザイ。
なんてね。
つい4ヶ月ほど前まで、オレも、“あっち”側の人間だったんだよな。
たった4ヶ月の差なのに。
みんなで同じ制服を着ていたあの頃とは確実に何かが違う気がする。
いや、そう思うのはやっぱり自分の勘違いで、
ホントは何も変わってないのかもしれないけど。
ただわかっているのは、
仲間と一緒に過ごしたあの学校を卒業した
……という事実だけ。
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車窓から外の景色をぼんやりと眺めていた。
傾きかけた日差しが目の奥を刺激した。
視線をそらして今度は車内を見渡してみる。
まだラッシュアワーには早い時間帯。
正面にいる、夏服に身を包んだ高校生のグループが目に留まった。
何が楽しいのかさっきからやたらと大きな声ではしゃいでいる。
きっともうすぐやってくる夏休みを目の前にして浮かれているんだろうな。
その横にはスーツ姿のサラリーマン。
営業マンなのかな?
ネクタイをきっちり締めて、上着もちゃんと着ている。
このクソ暑い季節にご苦労様って感じ。
さっきから学生達を迷惑そうな目でちらちら見ている。
――うん、気持ちわかるよ。
正直、高校生達の無意味にハイテンションな会話がウザイ。
なんてね。
つい4ヶ月ほど前まで、オレも、“あっち”側の人間だったんだよな。
たった4ヶ月の差なのに。
みんなで同じ制服を着ていたあの頃とは確実に何かが違う気がする。
いや、そう思うのはやっぱり自分の勘違いで、
ホントは何も変わってないのかもしれないけど。
ただわかっているのは、
仲間と一緒に過ごしたあの学校を卒業した
……という事実だけ。


