◯半年後 妃那乃の部屋(朝)
妃那乃はベッドに横になっている。
家元「妃那乃。私はちょっと出かけてくるから留守番頼むぞ」
妃那乃「はい、お祖父様」(また出かけるのか。最近よく外でかけられるな。何もする事ないしちょっと寝よ…)
響希「…様、お嬢様、起きてください」
妃那乃「…なに、響希」
湊斗「もう妃那乃ちゃん、寝てる場合じゃないよ!早く準備しないと」
妃那乃「え?準備ってなんの?ってか2人とも何その格好」
妃那乃は湊斗と響希に誘導され、庭に出る
庭にはパーティー用の机や椅子が並べられ華やかに飾られていた。
妃那乃「え?何?」
朔弥「何だよ、寝てたのか?せっかく早めに帰ってきたのに」
妃那乃は声がする方を振り向く。
妃那乃「…朔弥」
妃那乃の目には涙が溢れていた
朔弥「…また泣いてるし。待ってるからこれに着替えてきて」
庭には1着のウエディングドレスが飾ってあった
妃那乃は状況を察し涙が止まらない
準備を終えた妃那乃は再び庭に戻ってくる。
朔弥「…綺麗だな」
妃那乃「ありがとう。でもどうしたの?このドレス」
朔弥「特注で作ってもらったんだ。その他の準備とかも湊斗や響希に協力してもらってさ」
妃那乃「そうだったんだ」
朔弥「妃那乃、寂しい思いさせてごめんな。これからは2人であたたかい家庭築いていこ。
俺と結婚してください」
妃那乃「…」
妃那乃の目には再び涙が溢れる。
朔弥「…返事は?」
妃那乃「はい」
満面の笑みで言う妃那乃。
朔弥も笑みを浮かべ妃那乃をお姫様抱っこする。
朔弥「あっ言うの忘れてた」
妃那乃「なに?」
朔弥「ただいま」
妃那乃「おかえりなさい」
朔弥と妃那乃は微笑み、口づけを交わす。