君想い



「今日はありがとう。これで家で曲作れる。」



部屋の前まで送ってくれたひでが

鞄を渡してお礼を言ってくれた。



「私の方こそ、ご馳走様でした」



ひでが作ってくれたご飯は

本当においしかった。

『また食べたいなぁ~』

なんてかわいく言ったら

また、ひでの部屋に遊びにも行けるかな?

けど、臆病者の私には

そんなこと言えるはずもなく鞄を受け取る。


「るいちゃん・・・。来週土曜日の夜、暇?」


急に土曜の予定を聞かれ

?????となる私。

特に何もなかったよな~~。

バイトは確か午前中だけだし。

『夜は開いてるよ』と答えると

おもむろに、ポケットから何かを取り出すひで。