君想い


「送るよ」


そう言うと

ひでは私の手からスーっと鞄を奪い

私が靴を履くのを待ってくれた。



「近いから大丈夫。一人で帰れるよ」



歩いて数分であろう私のアパート。

わざわざ送らなくても良いと言ったのだが

私の鞄を持ったまま『送らせて』と言い

歩き出すひで・・・。

仕方なく後からついていく・・・・。



180cmはあるだろうか・・・。

短い髪に、細身のパンツ。

薄いカーデガンを羽織って、

とってもおしゃれ・・・・。

くにちゃんも健ちゃんもおしゃれだけど

ひでは自分の事を良く知ってる。

何が似合うかわかってる感じだ。