部屋に戻って、ジュースのプルトップを開けた。


のどを潤しながらさっきのタカさんの言葉を思い出していた。


そうかな、リョウさん、私が聞きに行くの待ってくれてるのかな?


少しは私のこと、気にかけてくれてるのかな?


でもやっぱり、この間のミナミさんと腕を組んでいたリョウさんの姿が目に焼きついて離れない。


まだしばらくはリョウさんの顔を見るたびに、あの情景を思い出しそう。


そして、それを思い出したら、きっと私は冷静ではいられない。


そんなんじゃ、一緒に勉強なんてできないよ。


タカさん、心配かけてごめんなさい。


でもやっぱり、まだ無理だよ……