とりあえず、それぞれの部屋に荷物だけ置いて4人部屋に集まり、お喋りすることにした。


リョウさんが私の荷物を、裕子の荷物はタカさんが運んでくれていた。


「みのり、荷物、ここに置くよ」


そう言い、2人部屋に荷物を置いて4人部屋へ移動するリョウさん。


私は笑顔で「ありがとう」とお礼を言った。


と、それを見ていた莉絵ちゃんの表情が一瞬ゆがんだ。


気分でも悪いのかと思ったけれど、莉絵ちゃんはすぐにまた表情を元に戻した。


気のせいかな?


みんなで4人部屋に集まると、莉絵ちゃんはまたリョウさんにぴったりくっついた。


「ねえ、ねえ、今日と明日はどういう予定なの?」

「うん、今日はこの後温泉に入って、6時から夕食。そのあとは部屋で宴会。
明日は、午前中、テニスコートを借りてるからそこで遊んで、午後は美術館にでも行こうかって話してる。
で、夜は今日と同じ感じ。
あさっては朝食食べてお土産買ったら、帰る予定だよ」