寮のみんなはそれぞれ実家に戻って年を越し、私は伯母さんと新年を迎えた。




新学期が始まると、寮のみんなも三々五々戻ってきた。


そんなある日。




「あーあ、どうしよう……」


私は食堂のテーブルに頬杖をついてため息を漏らしていた。


それを、ちょうど食堂に入ってきたリョウさんに聞きとがめられた。


「どうした?」