「そう言えば、来月カタールで親戚の結婚式があるんだ」
カタールの王族出身のおばあさまの血を引くハサンは、親族の行事があると名代として現地に出向くことが多い。
今回もきっと、そういうことなのだろう。
「せっかくだから、凪も一緒に行かないか?」
「え、私?」
「1週間くらいの滞在予定だから、バカンスもかねて。いいだろう?」
「でも、いいの?」
私が一緒では返ってお邪魔にならないかと心配。
「いいんだよ。それに、アラブの結婚式を見てみたいだろ?」
そりゃあ見てみたい。
きっと豪華で煌びやかだろう。
「じゃあ手配しておくよ」
「はい」
こうやって、私はハサンに溺れていく気がする。
そのことが怖いような、うれしいような。
でも、これが私の運命だと信じて前に進んでいくしかない。
Fin
カタールの王族出身のおばあさまの血を引くハサンは、親族の行事があると名代として現地に出向くことが多い。
今回もきっと、そういうことなのだろう。
「せっかくだから、凪も一緒に行かないか?」
「え、私?」
「1週間くらいの滞在予定だから、バカンスもかねて。いいだろう?」
「でも、いいの?」
私が一緒では返ってお邪魔にならないかと心配。
「いいんだよ。それに、アラブの結婚式を見てみたいだろ?」
そりゃあ見てみたい。
きっと豪華で煌びやかだろう。
「じゃあ手配しておくよ」
「はい」
こうやって、私はハサンに溺れていく気がする。
そのことが怖いような、うれしいような。
でも、これが私の運命だと信じて前に進んでいくしかない。
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