「入学式の日、お礼の電話があったよ。『おかげで孫の結婚式に間に合いました』と」
「えっと……」
わたしが首をかしげていると、
「入学式の日、水元が助けたおじいさんからのお礼の電話だよ」
「ああ! そっかぁ、よかった。おじいさん、間に合ったんだぁ」
バスを乗り間違えちゃったらしくて、正しい方面行きのバスを教えてあげたんだけど、あのあとどうなったかなぁって、ちょっと心配してたんだよね。
そっか。本当によかった。
「そのせいで、入学式に間に合わなかったヤツがいたらしいけどな」
わたしの顔を見て、ふっと笑う葉月先輩。
「先輩っ、知ってたんですか!?」
「困っている人間を放っておけない、優しい人間だっていうことも、よく知っている。廊下で倒れた見知らぬ人間に、膝枕をしてやるほどのお人好し、探したってそうそう見つかるもんじゃない」
そういえば、葉月先輩との出会いはあのときだったっけ。
廊下でそのまま一緒になって眠り込んでしまったところを担任に起こされたことは、高校に入って一番の黒歴史かもしれないけど。
「えっと……」
わたしが首をかしげていると、
「入学式の日、水元が助けたおじいさんからのお礼の電話だよ」
「ああ! そっかぁ、よかった。おじいさん、間に合ったんだぁ」
バスを乗り間違えちゃったらしくて、正しい方面行きのバスを教えてあげたんだけど、あのあとどうなったかなぁって、ちょっと心配してたんだよね。
そっか。本当によかった。
「そのせいで、入学式に間に合わなかったヤツがいたらしいけどな」
わたしの顔を見て、ふっと笑う葉月先輩。
「先輩っ、知ってたんですか!?」
「困っている人間を放っておけない、優しい人間だっていうことも、よく知っている。廊下で倒れた見知らぬ人間に、膝枕をしてやるほどのお人好し、探したってそうそう見つかるもんじゃない」
そういえば、葉月先輩との出会いはあのときだったっけ。
廊下でそのまま一緒になって眠り込んでしまったところを担任に起こされたことは、高校に入って一番の黒歴史かもしれないけど。



