「失礼します」
生徒会室へ入ると、いつもとなにも変わらぬ光景が広がっていた。
葉月先輩は、ぴんっと背筋を伸ばして机の前に座り、書類のチェック。
長田先輩はカタカタとパソコンを叩き、その横で五藤先輩は読書中。
読んでいたマンガ雑誌から顔を上げた五藤先輩が、わたしの方を見て、うれしそうな笑みを浮かべた。
そんな五藤先輩に、昨日のお礼を込めて頭を下げると、わたしは葉月先輩の机の前まで静かに歩み寄った。
「葉月先輩。少しよろしいでしょうか」
「なんだ?」
書類から顔を上げた葉月先輩が、わたしの方を見る。
葉月先輩……いつにも増して顔色が悪いみたい。
やっぱり、相変わらずよく眠れていないのかな。
「橘くんから、伝言を預かってきました。『本当にお世話になりました』と」
葉月先輩が眉間にしわを寄せ、五藤先輩の方をジロッと睨む。
「ひぃっ……ごめんて。な? そんな怒らなくたっていいじゃん。だってさ、栞奈ちゃんは生徒会の一員なんだし。……そうだよ。彼女には、知る権利がある」
「そうね。わたしも、そう思うわ」
「長田ぁ、ナイスフォロー」
「あなたのフォローをしたつもりはないわ。ただ事実を言っただけよ」
長田先輩がそっけなく言うと、葉月先輩は小さく息を吐いた。
生徒会室へ入ると、いつもとなにも変わらぬ光景が広がっていた。
葉月先輩は、ぴんっと背筋を伸ばして机の前に座り、書類のチェック。
長田先輩はカタカタとパソコンを叩き、その横で五藤先輩は読書中。
読んでいたマンガ雑誌から顔を上げた五藤先輩が、わたしの方を見て、うれしそうな笑みを浮かべた。
そんな五藤先輩に、昨日のお礼を込めて頭を下げると、わたしは葉月先輩の机の前まで静かに歩み寄った。
「葉月先輩。少しよろしいでしょうか」
「なんだ?」
書類から顔を上げた葉月先輩が、わたしの方を見る。
葉月先輩……いつにも増して顔色が悪いみたい。
やっぱり、相変わらずよく眠れていないのかな。
「橘くんから、伝言を預かってきました。『本当にお世話になりました』と」
葉月先輩が眉間にしわを寄せ、五藤先輩の方をジロッと睨む。
「ひぃっ……ごめんて。な? そんな怒らなくたっていいじゃん。だってさ、栞奈ちゃんは生徒会の一員なんだし。……そうだよ。彼女には、知る権利がある」
「そうね。わたしも、そう思うわ」
「長田ぁ、ナイスフォロー」
「あなたのフォローをしたつもりはないわ。ただ事実を言っただけよ」
長田先輩がそっけなく言うと、葉月先輩は小さく息を吐いた。



