生徒会所属膝枕係!?

「それにしても、さっきはマジでビビったわー。あの距離であの人としゃべるとか、絶対ありえないと思ってたし」

「冷酷とか非情とか言われてるけど、しゃべってみると、意外と普通の人だよ?」

「だな。そういえば水元って、特別副会長? に任命されたんだっけ? 普段なにやってんの?」

「へ!? えーっと……会計の人の伝票整理を手伝ったり……コピーしたり、掃除したり?」

 それを聞いた橘くんが、プッと吹き出した。

「なんだよ、それ。ただの雑用係じゃん」

「だ、だよねー。なにが『特別副会長』なんだろうねー。ま、一年生の雑用係がほしかったんじゃないのかなぁ」


 絶対に言えないよ。

 一番の仕事は、会長に膝枕をしてあげることです、だなんて!


「まあ、がんばれよ」

「うん、ありがと」