それぞれ自分の仕事に戻っていった先輩たちの様子をチラチラ見つつ、わたしの膝枕で熟睡中の葉月先輩に目を落とす。
かけっぱなしのメガネが気になって仕方ない。
万が一寝返りを打ったときのことを考えたら、取っておいた方がいいのでは?
葉月先輩のメガネに手をかけゆっくりと外すと、ローテーブルの上にそっと置く。
その先輩の素顔を、思わずまじまじと見つめてしまう。
今まで気づかなかったけど、とても整った顔をしている。
ツンと尖った鼻に、薄い唇、バランスの良い目鼻立ち。
メガネを取って、もっと柔らかいしゃべり方をすれば、きっとモテるのに。
「ねえ、これ知ってる? 実は、伊達メガネなんだよ」
五藤先輩が、葉月先輩のメガネを手に取り、覗き込みながら言う。
「そうなんですか?」
いったい、なんのために?
オシャレのため、っていうのだけはなさそうだけど。
「偽りの自分を演じるためなんだってさ。素の自分は、学園長には向いていないからって。ほんと、そこまでしなくてもいいのにね」
「ちょっと、五藤くん。あんまり余計なことをベラベラしゃべって、あとで叱られても知らないわよ」
「大丈夫だってー。栞奈ちゃんは、ちゃんとヒミツにしといてくれるよね?」
「……」
かけっぱなしのメガネが気になって仕方ない。
万が一寝返りを打ったときのことを考えたら、取っておいた方がいいのでは?
葉月先輩のメガネに手をかけゆっくりと外すと、ローテーブルの上にそっと置く。
その先輩の素顔を、思わずまじまじと見つめてしまう。
今まで気づかなかったけど、とても整った顔をしている。
ツンと尖った鼻に、薄い唇、バランスの良い目鼻立ち。
メガネを取って、もっと柔らかいしゃべり方をすれば、きっとモテるのに。
「ねえ、これ知ってる? 実は、伊達メガネなんだよ」
五藤先輩が、葉月先輩のメガネを手に取り、覗き込みながら言う。
「そうなんですか?」
いったい、なんのために?
オシャレのため、っていうのだけはなさそうだけど。
「偽りの自分を演じるためなんだってさ。素の自分は、学園長には向いていないからって。ほんと、そこまでしなくてもいいのにね」
「ちょっと、五藤くん。あんまり余計なことをベラベラしゃべって、あとで叱られても知らないわよ」
「大丈夫だってー。栞奈ちゃんは、ちゃんとヒミツにしといてくれるよね?」
「……」



