柚菜〜初恋編〜

季節は冬


だいぶ寒くなり、柚菜の雄太への気持ちもだいぶ薄れ、同じ教室にいても、目で追うこともなくなっていた





そんなある日



夜中に、また祖父の暴力にあい、朝まで、痛みと怒りで寝ることができなかった柚菜は、朝早く家を出た





静まり返る教室



寒さで、体がますます痛む


柚菜「痛い‥」




柚菜は、机にうつ伏せになる



いつのまにか眠ってしまう



体に暖かさを感じて、目を開ける


雄太「起こしちゃった?」


前の席に座る雄太と目が合う


柚菜「‥おはよう」


雄太「寝てないの?」


柚菜「まあ。」


学ランを肩に掛けてくれていた


雄太「寒そうだったから、使ってていいよ?」


柚菜「大丈夫。ありがとう」


柚菜は、雄太に学ランを手渡す


窓の外を見る雄太


雄太「あっ!高瀬あれ見てみ!」


空に雲がかかり、その隙間から一筋の線のように、光が地上に差していた



柚菜「綺麗‥」



ベランダに出る柚菜と雄太



雄太「天使の梯子って言われたりしてるよな。ラッキーなことあるかもな」



柚菜「あればいいけど。てか、彼女にヤキモチやかれちゃうよ。こんなとこ見られたら。めんどくさいから。そーゆーの。」



柚菜は教室に入る


イヤホンを耳につけ、机にうつ伏せになり、目を閉じる



柚菜(眠たい‥)




好きな曲が流れる