柚菜〜初恋編〜

貴洋「柚菜はさ、人の温もりを知らないだろ?人ってすごくあったかいんだぞ?胸が締め付けられて苦しくても、こうやってたら、少しは楽になるんだよ?だから少し何も言わずに歩こう?」




何も言わずに手を繋ぐ




貴洋の手の温かさで、また涙が溢れる



柚菜「ごめん‥」



貴洋「大丈夫」



繋いだ手は、優しく、力強く包み込んでくれた


貴洋は何も言わずに、一緒に歩いてくれた




柚菜の家の近くまで来た二人



貴洋「大丈夫か?」


柚菜「今日は大丈夫じゃないけど、月曜日からは元気になる!ありがとう。迷惑かけてごめんね。」



貴洋「とにかく、沢山食べて、沢山寝たら元気になれるから、ちゃんとご飯食べるんだぞ?」


柚菜「うん‥」



家に帰ると、愛の携帯にメールがきていた



雄太【俺彼女が出来た。もう連絡出来なくなると思う。ごめんな。返事は、こないと思うけど、ちゃんと伝えたくて。メールしてごめんな】


柚菜は、悲しさと苛立ちで、文字を打つ



愛【なんで。私は雄太が好きだよ。なんで観覧車で私に聞いてきたの?嫌だって言ったら、付き合わなかったの?なんであんなことしたの?わざわざ一緒にいるときに連絡なんかしなくてよかったじゃん。意地悪。雄太なんてきら‥



柚菜は、ハッとして手を止める



柚菜「何してるんだろう‥」


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