柚菜〜初恋編〜

空気が重くなっているのを自分のせいだと思う柚菜


バスが到着して、みんなが乗り込む


柚菜「私、寄る所あったんだった!先みんな帰って!」


バスのドアが閉まる


紗弥「柚‥」



女の子達は、みんな心配そうな顔をして柚菜を見る



バスが遠ざかって見えなくなるまで、笑顔で手を振る柚菜



遠ざかって行くバスが滲んで見えなくなる



柚菜「なんで涙が出るんだろう‥おかしいな‥」



その場にしゃがみ込む柚菜


柚菜「ばか‥聞いてくれたのに‥なんで‥」



一時間くらいが過ぎた


「みーつけた。まだこんなとこにいた。帰ろう?」


見上げると、貴洋が立っていて、手を差し出して待っている


柚菜は、涙をふき、貴洋の手を掴み立ち上がる


柚菜「なんでいるの‥」


貴洋「夏美から連絡あったんだよ。心配だから、見に行ってあげてほしいって」


柚菜「別に大丈夫だから‥わざわざ来なくて良かったよ」


貴洋「別に、俺が来たかっただけだからいいじゃん?そんな顔するなって。少し歩いて帰るか?」


柚菜は頷く


ボーっとしながら歩く柚菜


貴洋「そんなに思われて、雄太は幸せだな」


柚菜「‥」


貴洋「手出してみ?」


柚菜「飴なんていらない」


貴洋「いいから」


柚菜「はい」


貴洋「よしっ!えらいえらい!」


貴洋は、柚菜の手を握りしめる


柚菜は、びっくりして貴洋の顔を見る