柚菜〜初恋編〜

雄太は真剣な顔をしている



雄太「本当に、里依と付き合ってもいいの?」



柚菜「なに‥てか、なんで私に聞くの?‥それは私が決めることじゃないじゃん。」


雄太「いや、高瀬に聞いてるんだよ。付き合ってもいいの?」



柚菜「それを私に聞くって、里依ちゃんに失礼だと思う」


雄太「わかった。それが答えなら」


雄太は携帯を取り出し、電話をかけ始める



雄太「もしもし?うん‥返事しようと思って‥うん。いいよ。付き合う。うん。わかった」


受話器越しから、里依の喜ぶ声が聞こえてくる


柚菜は、胸が締め付けられる


電話を切る雄太


雄太「付き合った」


柚菜「そっか‥」



それから、観覧車を降りるまで一言も会話はなかった。




観覧車を出ると、みんなが嬉しそうに待っていた




柚菜「成功したんだね!おめでとう!」


柚菜は、無理に元気に笑って見せた



太一「うん!ありがとう!」


太一も楓も、すごく幸せそうな顔をしている



雄太「そー言えば、俺からも報告がありますー」



夏美と紗弥が柚菜を見て、ニコニコしている


雅樹「なんだよーお前らも‥」雄太「俺、里依と付き合う事にした。さっき電話した。」



紗弥が柚菜に走り寄る



紗弥「柚‥」



静まり返る



柚菜「良いことなんだから、みんなおめでとうでしょ!?」


柚菜は、精一杯の笑顔を作り、明るく見せる。それを見た紗弥は、涙目になる



春「そうだな!めでたい!!おめでとう!雄太!」


雅樹「だな!おめでとう!」


夏美「帰ろうか!遅いし」


夏美は、柚菜の手を引き歩き出す