柚菜〜初恋編〜

朝が来て、制服を着る


少しワクワクする


紗弥が迎えに来た


当たり前だったのに、すごく新鮮に感じて、柚菜の足取りも軽い


授業は、全くわからない


柚菜は、ノートに落書きしたり、寝たりして時間をつぶしていた。





弁当の時間


柚菜は、自分で作るのが面倒くさくて、コンビニでパンを買った



柚菜「貴洋唐揚げちょーだい」



貴洋「いいよー」



夏美「私のもあげる!これと、これも」


柚菜「小さい弁当の完成だねっ!みんなのお母さんの愛情たっぷりいただきます!」



夏美「そう言えば、柚菜って、果穂ちゃんと仲良いよね?」


柚菜「うん」


夏美「なんか、ギャルの子達に、イジメみたいな事されてるみたいだよ?」


柚菜「なんで?何も聞いてないけど」


夏美「よくわかんないけど」


柚菜は、ご飯を食べた後、果穂のクラスに行ってみる事にした


昼休み、三組の前に行くと、女の子達の笑い声と同時に、机が、ベランダから落とされるところだった。



机の中に入っていた紙が、風に舞う


果穂「いい加減にしろよ!くだらねーんだよ。」


果穂の怒鳴る声が聞こえる


柚菜「果穂?」


果穂は、後ろのロッカーからカバンを取り出し、教室を出て行く



柚菜「果穂!!」


果穂に走り寄る



果穂「柚菜。ごめん。今日は帰る。連絡するから」



果穂は、早足に階段の方へ歩いて行く


柚菜は、教室の中に目をやる


クラス全体がいじめに加担している様に見えた