柚菜〜初恋編〜

柚菜「楽しい?」


雄太「なんか悪いことしてる気分」


雄太に水をかける柚菜


雄太「やめろって」


雄太も負けじと水をかける


二人は、声をあげて笑う



柚菜「少しは元気になった?」


雄太「気にしてくれてた?」


柚菜「まあ‥元気ないから」



プールサイドに座る



雄太「なんか、進路の事も考えなきゃいけないし、急かされて色々やらされてる気がするし、もう子供じゃいられないのかなって思う時もある。」



柚菜「なんか大変だね〜」



雄太「高瀬は、何も考えてないの?将来の事とか」



柚菜「考えてたら、きっと高校も行くだろうし、学校もちゃんと行ってると思わない?」


柚菜は笑う



雄太「卒業したら、どうするの?」



柚菜「お金無いし、働くよ」



柚菜は、寝転ぶ



柚菜「早く冬にならないかな〜暑すぎる〜」




雄太「静かに」



雄太は、柚菜の横に寝転ぶ


柚菜「なに?」



雄太は、門の方を指差す



懐中電灯の光が、こっちに近づいて来るのが見えた



柚菜は、小声で雄太に話しかける



柚菜「ねぇ、ここにいたら、まずくない?」



雄太「あそこの水道の横なら隠れられそう」



二人は、静かに隠れる



懐中電灯の灯りが近づく



二人は息を殺す



雄太が近くて、ドキドキする柚菜


プールの外から、懐中電灯を照らされる


雄太「やば」


雄太の口をタオルで塞ぐ



足音が遠ざかって行く



雄太「あぶねー」



柚菜「確かに危なかった」