柚菜〜初恋編〜

柚菜「美味しい‥あったかいね」



「何?二人で肉まん?」



横を見ると、貴洋が立っていた



紗弥「そう」



紗弥は、柚菜をチラッと見て「ちょっと帰らなきゃ行けないから、貴洋任せた!」と言い、走って行ってしまった。



柚菜「はぁ」



貴洋「なんだよ?やっぱり俺が隣じゃ嫌か?」



柚菜「そうじゃない」


真っ直ぐ前を見ながら、肉まんを頬張る



「あれ?柚と貴洋じゃん」



聴きたくない声が聞こえた



貴洋「あれ?里依と雄太じゃん」



柚菜は、前を向いたまま、肉まんを食べ続ける


里依「何?二人って付き合ってるの?」



貴洋「さっき、たまたま会ったんだよ?」



雄太「本当は、付き合ってるんじゃねえの?」



里依「羨ましい〜」


柚菜は、肉まんを食べ終わると、立ち上がる



柚菜「貴洋行こう」



雄太「なんだよその態度」




柚菜は、雄太を睨み、何も言わずに歩き出す



貴洋「じゃあな!」



貴洋も柚菜の後に続く



二人が見えなくなるまで歩き続けた



貴洋「おい!」



手を引っ張られて足を止める


手を振り払う


柚菜「なに?」



貴洋「大丈夫か?」



柚菜「うん‥ごめん」



貴洋「大丈夫ならいいけどさ」



柚菜「ごめん‥貴洋」



貴洋を見ると、いつもと変わらず笑顔だった