柚菜〜初恋編〜

瑠璃「ね?」


瑠璃の嬉しそうな顔を見て、笑う柚菜


柚菜(るーちゃんがこっち見たら、なんだろうって見るでしょうよ)


柚菜は、心の中で瑠璃にツッコミを入れる



昼休み、瑠璃がニコニコしながら走って来た



瑠璃「ねー!?見てたでしょ?」



柚菜「いや、るーちゃんがこっち見て手を振ってたら、見ると思うよ」



瑠璃「違うってば!雄太がゆーちゃんの方を見てたから、瑠璃が振り向いたんだよ?」



柚菜「そうなの?よくわからなかった」



瑠璃「もー!!毎日見てるんだよ!なんとも言えない顔して見てるんだよ!」


柚菜「なんとも言えない顔ってどんな顔よ」


瑠璃「うんとねーなんか遠い目をしてる?黄昏てる?」


柚菜「こわっ」


瑠璃「確かに口に出すと怖いかもっ」


二人は顔を見合わせて笑う




柚菜「信じるよ!確かに目が合ったような気はするよ?」



瑠璃「でしょ?やっぱり!いつも見てるんだよ?あースッキリした〜」



瑠璃は嬉しそうに教室から出て行った




あれから1か月が経とうとしている



柚菜は、少し貴洋が気になり始めていた。


休みの日にみんなでカラオケに行ったり、ゲームセンターに行ったり、CDの貸し借りをしたり


少しずつ雄太への気持ちが薄れてきていた。




そんなある日


五時間目の音楽の授業



合唱コンクールが近くなり、歌う曲を決める事になった