柚菜〜初恋編〜

ある日、前の学校の友達から電話があり、遊ぶことに


名前は、和奈(かずな)。小学生の時によく遊んでいた友達

柚菜の家庭環境を知っている友達



和奈も同じような境遇だった。


小学生の頃、二人で帰っていた時の事を、今でもふいに思い出す時がある




小学生の頃


帰り道に、いつものように二人で帰っていた。


和奈が柚菜の手を掴む


柚菜「どうしたの?」


和奈「もう家には帰りたくない‥もういなくなりたい」


柚菜「え?」


和奈「昨日、お兄ちゃんがわざと机にあったハサミを落として‥」


そう言うと、靴と靴下を脱いで足を見せてきた。


足には、包帯が巻かれていた。


柚菜「また‥酷すぎる‥なんで‥」



和奈「柚と一緒なら怖くない‥二人なら‥」



夕方になりかけ、風が冷たい


小さな子供が、お母さんと手を繋いで歩いている



和奈「みんないなくなればいいのに‥なんで私達ばっかり‥」



涙ぐむ和奈


柚菜「帰ろう‥」


和奈の手を握り、ゆっくり一歩踏み出す。


和奈も下を向きながら歩き出す。




そんな会話をした帰り道


握った手は力強かった


一瞬地獄から抜け出せる気がした。