柚菜〜初恋編〜

他の教室は、授業中


少し特別な感じがして、ワクワクする



図書室は、静まり返っている



柚菜は、時刻表の本を探す


柚菜「そもそも、そんな本あるのかな‥」


なかなか、見つからない。


「まだ見つからないの?」


いきなり後ろから声がして、ビックリして振り返ると、雄太が立っていた。


雄太「もう授業終わっちゃうぞ?」


柚菜「わかってる‥でも見つからなくて」


雄太は、クスッと笑う


柚菜「何」


雄太「下しか見てないだろ?」


上の本棚を指さす


柚菜「そんなとこに。」


手を伸ばして、本を取る雄太


体が近い


雄太は、柔軟剤のいい匂いがした。



雄太「はい。」


柚菜「ありがとう」


雄太は、本を強く掴み、渡してくれない


柚菜「え?」



雄太は、怖い顔をしている



柚菜「何‥」


雄太「俺なんかした?」


柚菜「何が‥」


雄太「だから、俺高瀬になんかしたか?」


柚菜「な‥何もしてない」


雄太「そうだよな?じゃあなんで、ずっと無視すんの?」


柚菜「いや‥別に無視なんてしてないけど‥」



雄太「じゃあなんで!?」


少しイライラしたよう表情をする雄太


夏美「ゆずー!」


少し遠くから、夏美が走ってくる



雄太に本を手渡される


柚菜「ありがとう‥」



雄太は、図書室から出て行った。



夏美が心配そうに、柚菜を見る


夏美「大丈夫だった?なんか険悪なムードだったから」


柚菜「ありがとう大丈夫だよ。」


二人は、教室に戻る