柚菜〜初恋編〜

それから1ヶ月後


班別研修があり、柚菜の班は、お寺と海へ行くことになり、バスの時間や、料金を調べて、みんなでしおりを作る。


柚菜と同じ班には、夏美と雄太の他に、男子二人(山田と鈴木)がいる。



柚菜は、夏美と二人で時間を調べながら、夏美の恋バナを聞かされていた。


夏美には、同じクラスに好きな男子、田中雅樹(たなかまさき)がいるらしく、話しかけたりしてはいるが、いまいち相手がどう思っているのかわからないらしい。


夏美「もうさぁ、雅樹よくわかんないんだよねぇ」


柚菜「ん〜でもこの前、一緒にカラオケ行ったんでしょ?」


夏美「カラオケ行ったけど、四人で行ったんだよ?二人でたいして話してないしさ。」


夏美は、ノートに時刻を書き込みながら、ムスッと雅樹の方を見る。



夏美「柚は?あれから雄太と話した?って話してないね笑」


柚菜「うん。話してない。果穂ちゃんの事もあるし‥」


夏美「んー果穂ちゃん関係ある?」


柚菜「‥あんまないかも‥結局自分の気持ちがぐちゃぐちゃしてるんだと思う‥それを人のせいにしてるだけだと思う。」


夏美「柚は考えすぎなんじゃない?別に、好きか嫌いかじゃん?」


柚菜「好きか嫌いかか‥」


夏美「バスの時刻表、こっちじゃなかった〜また図書室行かないと」


柚菜「私行ってくるよ。」


教室を出て、図書室に向かう