私は息を切らして学校に駆けこんだ。
 私は教室にも寄らずに、まっすぐに職員室に向かった。担任の先生から日誌をもらわないといけないのもあるけど、まずは三津野先生に静波ちゃんのことを伝えないといけない。
 とは言っても、先生には「鐘石さん、お婆さんを助けるので遅れます」とだけ伝えておけばいい。
 静波ちゃんの素行を考えれば、すぐに信用してもらえるからだ。こういうときに、普段の行いって大事だなと思う。