まるごと大好き!

 まずは、高校卒業までと昂志は言った。私たちは高校2年生で、あと半年もすれば3年生になる。そうなれば、本格的に受験勉強をがんばらないといけなくなる。
 ……昂志との時間は、それから1年間とれない。
 私は今でも勉強や生徒会活動で忙しいし、昂志だってバイトがある。
 ……いいのかな。
 やっぱり、私……。

「昂志」
「うん」
「〝約束〟だよ」

 私は昂志から少し身体を離して、その顔をのぞきこみ──

「付き合おう」

 と短く言いきった。
 臆病な自分とは、もうさよならだ。