まるごと大好き!

「好きだよ、小学校のときからずっと好きだった」

 昂志はもう一度、私を強く抱きしめた。

「俺、やっぱり静波をあきらめたくない」

 ……痛いほど、昂志の気持ちが伝わってくる。
 こんなに想ってもらえるなんて、私はきっと世界でだれより幸せものだ。

「静波、約束しないか?」
「約束?」
「まずは、お試しで高校卒業まで付き合ってみる」

 昂志は私を抱きしめたまま言う。

「それで、このまま付き合い続けてもいいと思ったら、大学でも付き合ってみる」

 私は黙って昂志の言葉を聞いていた。
 昂志は私の気持ちも考えて、自分も納得できる方法を考えてくれている。
 嬉しいのと同時に、自分が情けなかった。

「その途中で……やっぱり付き合うのやめたいってなったら、いつでもやめていい」
「……昂志はそれでいいの?」