「ここだ、〝オバケ工場〟」
廻と公園で合流した俺は、スマホをポケットから取りだした。送られた住所をマップで検索する。
2、3秒くらい待つと、赤いピンが表示される。その住所が町はずれにある廃工場だとわかった。
廻はどうにか俺が巻きこまれないようにと考えてくれてるけど、眉間のシワはとれない。
「廻、いいよ。俺、一緒に行くよ」
「なに言ってんだ。待ってろ、こう……喉まででかかってんだよ……」
うなっている廻のスマホが鳴った。
〝妹がどうなってもいいのか〟
そんな文面と、制服を脱がされかけている芽衣里ちゃんの写真が俺たちの目に飛びこんできた。
「行こう、廻」
「……ごめん、昂志」
廻は噛みしめていた唇から、苦しそうに声をもらした。
廻と公園で合流した俺は、スマホをポケットから取りだした。送られた住所をマップで検索する。
2、3秒くらい待つと、赤いピンが表示される。その住所が町はずれにある廃工場だとわかった。
廻はどうにか俺が巻きこまれないようにと考えてくれてるけど、眉間のシワはとれない。
「廻、いいよ。俺、一緒に行くよ」
「なに言ってんだ。待ってろ、こう……喉まででかかってんだよ……」
うなっている廻のスマホが鳴った。
〝妹がどうなってもいいのか〟
そんな文面と、制服を脱がされかけている芽衣里ちゃんの写真が俺たちの目に飛びこんできた。
「行こう、廻」
「……ごめん、昂志」
廻は噛みしめていた唇から、苦しそうに声をもらした。



