6…0…2。

ここだ…。

コン、コン。ガチャッ。



「突然すいません。雨枝葉(うしよ)さんは居」



ドアを開けたのは雨枝葉さん。

髪は濡れ、上半身裸の雨枝葉さん。



「何故裸」

「さっきまでお風呂に入っていたので」



そうでしょうね。



「何故裸で出て来たんですか?」

「待たせちゃ悪いと思いましたし、戸温(とおん)さんだとも思わなかったので」



予想外でしょうね。



「誰とか関係なく、裸で出迎えるのは良くな」



バタンッ!

ドアを閉めたのは雨枝葉さん。

私の左腕を引っ張って、抱き締めた雨枝葉さん。