「あのね…藤本さんと付き合ってるんだ…」
「えぇ!おめでとう!良かったね!」
奈々子は笑顔でそう言ってくれた。
「それでね…実は…」
私が、優依との関係を話そうとしたら…。
「知ってる」
奈々子が口を挟んできた。
「えっ?」
「藤本さんって、学校の先生なんでしょ?しかも海璃が通ってる高校の」
「…うん…」
「海斗さんから聞いた。○○高校の教師をしてるって」
「そうだったんだ…」
「だから、クリスマスの日に藤本さんの顔を見て驚いたんでしょ?」
「うん…」
「学校の先生と付き合うのって憧れちゃうな。海璃、もうすぐ卒業なんだから頑張ってよ!」
「ありがとう」
「私も早く新しい彼氏をゲットしなくちゃ!」
その後は、奈々子と他愛のない話で盛り上がって、マックの前で別れた。
私は、マンションに向かって歩き始めた。



