いつもの待ち合わせ場所のマックへ着いて、
チーズバーガーのセットを注文して、
いつもの2階席へと行った。

窓際の席に奈々子の姿を見つけた。



「待った?」


「ううん。さっき来たとこ」



私はイスに座り、ドリンクにストローを挿した。



「はい!お誕生日おめでとう!」



奈々子はそう言うと、テーブルの上に紙袋を置いた。


その紙袋は誰もが知ってるブランドの紙袋。



「ありがと~!開けていい?」


「もちろん!」



奈々子は、ドリンクを一口飲んで言った。


私は、紙袋を取ると中のプレゼント包装されてる袋を出して開けた。


中から紺色のマフラーが出てきた。



「前に欲しいって言ってたでしょ?」


「覚えててくれたんだ…」


「当たり前でしょ!」



奈々子は笑顔で言った。



「ありがとう。嬉しいよ!明日、さっそく学校にして行くね!」



私は、丁寧にマフラーを畳み、紙袋の中に入れた。