♪~♪~♪~ マンションのエントラスに入ると、携帯が鳴った。 鞄から携帯を取り出す。 奈々子からだ…。 「もしもし」 『海璃~。久しぶり~』 「久しぶりだね。どうしたの?」 『海璃?これから会えない?』 「これから?」 『うん』 「いいよ」 『じゃーいつものとこで待ってるから』 「うん。また後でね」 『バイバイ』 電話を切って、携帯を鞄に入れると、 私はマンションを出て、いつもの待ち合わせ場所へと行った。