「海璃にプレゼントが渡せて良かった…」
「えっ…」
「実はさ…月を見に海に行ったろ?」
私は無言で頷いた。
「あの後に、海璃の誕生日を調べて買いに行ったんだ。
ホントは、指輪をあげたかったんだけどサイズがわかんねぇし」
「もし…もしさ…。私たち付き合ってなかったら…どうしてたの?もし…誕生日が過ぎてたらどうしてた?」
「付き合わないってことは考えなかったな…。誕生日が過ぎてたら、付き合った記念日って言って渡してたかもな」
「優…依…」
私は、クルッと優依の方を向くと、
涙でクシャクシャの顔で優依に抱きついた。
ありがとう。
優依。