「ホントはさ…夜、あそこで食事した時に渡そうと思ってたんだけどな」
優依が、テーブルの上に置いてあるタバコに手を伸ばしながら言った。
えっ…。
そうだったの…?
「ゴメ…ン…なさい…。私がお昼にイタリアン食べたいって言ったから…」
「何で謝るんだよ。気にすんなって…」
優依は、私の隣に来て、軽く抱きしめてくれた。
「だって…」
「泣いたら、プレゼントやらねぇぞ?」
「ヤダ…」
「着けてやるから後ろ向いて」
優依から離れると、後ろを向いた。
優依の手が首に回り、ネックレスを着けてくれた。
胸元でキラキラ輝いているダイヤ。
優依が後ろからギュッと強く抱きしめてくれた。